メーカーのエンジニアの中で特許業界に移りたいという希望を持っている方はたくさん居ると思います。一番手軽なのは、自分の会社の知的財産部に異動することです。その他には、特許事務所に転職するという方法があります。自分の場合、知的財産部への異動がすぐに実現しそうではなかったので、特許事務所に転職することを選択しました。
特許業界で自分はやっていけるか、当時不安を持っていたので、まず弁理士試験の勉強を始めました。手始めに、お金をなるべくかけないようにLECのBASICを1冊買って通勤時間に読んでみました。BASICを読んでいくうちに、特許業界への憧れがますます大きくなっていきました。そこで、本格的に弁理士試験の勉強を始めようと思いました。それで勉強が続かないようであれば自分はエンジニアとしてやっていくしかないと思っていました。
LECと代々木塾で迷いましたが、最終的には佐藤先生に惹かれてLECの
入門講座を取りました。このとき、短答答練も同時に取ったのですが、これは取る必要がなかった気がします。結局、総額20万円という大金を支払って勉強を開始しました。
平日は仕事が忙しくて時間がなかったので、土日にLECに通うことにしました。通うといってもビデオブースにしたので、LECに行って一人でビデオにかじりついていました。ビデオブースにしたのは、自分の都合に合わせられると思ったからです。ただ、始めてから思ったのですが、予約を取る手間があること、自分に厳しくないと続かないこと、がデメリットかもしれません。
勉強を開始してから2ヶ月ほど経ち、勉強のペースが出来てきたところで、思い切って特許事務所に応募しました。特許事務所はインターネットで調べて良さそうな所にしました。3箇所ほど応募して、最終的に現在の特許事務所から内定を頂くことができました。
結局、転職を考え、勉強を開始し、転職活動をして、トータルで半年くらいかかりましたが、転職は成功したと思っています。もちろん年収もアップしましたし、何より楽しく仕事ができるようになりました。自分の適性とやる気を慎重に確認して、これだと思ったら迷わず行動することが大事なのではないでしょうか。